受診いただいた方、これから受診を考えている皆様へ
2020年1月以降、Covid19感染者が日本国内でも漸増し4~5月には緊急事態宣言により、
すべての経済活動に制限がかかり、特定健診、がん検診、人間ドックなど、
すべての健康診断がストップしました。
同年6月以降、感染拡大に影響を及ぼすであろう呼吸機能検査や胃内視鏡検査、
大腸内視鏡検査など一部の検査は自粛傾向にあるものの、徐々に健康診断は再開されました。
しかし、健康診断対象者の一部にはコロナ感染を恐れることで受診を控え、
本来受けるべき特定健診やがん検診を先延ばしにしている傾向がみられます。
当クリニックを含め、医療機関や健診施設においては、十分なコロナ感染対策を行い、
健診および診療にあたっております。コロナ禍でステイホームを強いられ、
運動不足による体重増加に悩まされている方も多いように感じています。
体重増加だけでなく糖尿病、高脂血症、高血圧の発症や増悪に繋がりやすいため、
健康管理が普段以上に必要です。
皆さま、是非とも躊躇せず健康診断を受けるようにしてください。
また、慢性疾患の持病をお持ちの方は現在の状態把握、治療の継続のため、
かかりつけ医への受診を今まで同様にしっかりと続けていただくことをお勧めいたします。
ここで、コロナ感染から身を守るため、個人ができる対策について、
良く皆さまご覧いただいている内容だとは思いますが改めてお話しします。
以前から、インフルエンザ対策として重要と言われてきたうがい、手洗いは
個人ができる最も効果的な対策です。手洗いは1~2分かけ石鹸を使用し正しく行いましょう。
アルコールでの手指消毒も有効ではありますが、皮膚乾燥や肌荒れが起こりやすく、
石鹸での手洗いにはかないません。うがいはできれば鼻から適量のお水を吸い込み、
鼻うがいをした後、従来の口うがいを外出後、食事前には必ず行いましょう。
マスクは外出時には必ずつけましょう。マスクの効果は自分自身が感染者だった場合に、
他人に感染を広げないことです。既感染者からの感染を予防する効果はほぼ期待できません。
社会全体で考えると全員がマスクをすることで、初めて感染拡大防止につながります。
日本国内においてはマスクを着用するようにしましょう。
限られた空間の中に多数の人が密集する状態になるときは、
全員のマスク着用だけでなく、定期的な全面換気が不可欠です。
寒い時期は寒さがゆえに換気が不十分となり、湿度も下がるため、
ウイルス感染拡大の条件がそろってしまいがちです。
1時間ごとの全面換気と湿度60%以上を目安に、
ご自身の家の室内環境を整備するように心がけてください。
これらのことを実践していただき、コロナ感染からしっかりと自分自身を守ること、
また、感染を広げないことを心がけてください。
医療法人社団治成会
理事長 田中 弦